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甘酒について

濃縮甘酒の調理方法(作り方)と、扱いの注意

生甘酒、全麹・無添加・火入れ無し甘酒について

甘酒ブーム来てます!

私は日々の買い物は地元滋賀の近場でしています。イオン、西武、平和堂etc…

気になるのは甘酒ですね。ここ1、2年がすごいブームでスーパーには味噌に匹敵するぐらいの種類がありますが、ほとんどがそのまま飲めるストレート甘酒タイプ。冬は温めて、夏は冷やして手間要らず、簡単にすぐ飲めるのがメリットです。

対して、少数派になりますが濃縮甘酒タイプ。2倍とか3倍に濃縮された甘酒を薄めて飲むタイプです。飲む前に一手間が必要ですが、毎日欠かさず飲む方には、この一手間でも省略したいと思う方も多いでしょう。

しかし、濃縮甘酒にはちょっとしたメリットがあります。今回は濃縮甘酒の美味しい調理方法、作り方とメリットなどをお話しします。

濃縮甘酒の食べ方、作り方

九重味噌のお店に直接、甘酒を求めてご来店いただいたお客様から良く甘酒の食べ方、調理方法について質問を頂きます。やはりストレートとは違ってわかりにくい分、購入前に質問したい方が多いようです。

どのお客様にも言うのが、

「甘酒を倍に薄めて、鍋で弱火にして5分ほど炊いて下さい。沸騰しないほうがいいです。」

この程度のことしか言いませんが、実は作ってみると薄め加減や、火の通し加減で甘酒の仕上がりが違ってきます。おそらく常連さんはお気づきかと思います。

まずは基本、2倍濃縮甘酒の食べ方、簡単レシピ

手順1

甘酒を倍に薄める
基本の目安になるので、最初は計量カップで正確に測ります。後々の微調整の加減もわかりやすくなるので測ることをお勧めします。濃縮甘酒を計量カップで測ってから鍋に投入(火はつけません)、次に水を計量カップで甘酒と同量を測り同じく鍋に投入します。お玉やしゃもじで均一にかき混ぜて火をつけます。

手順2

加熱する 5分
弱火で炊きます。最初は強火でもいいですが、温まってきたら弱火にして下さい。かなり水っぽいので焦げる心配は少ないですが、甘酒は焦げてしまうと焦げの風味だけになってしまい台無しになるので注意です。ときどきかき混ぜてやると安心。
沸騰しないように5分ほど加熱して完成です。

たった、これだけです。口頭で説明するだけでも十分ですが、ちょっとした差で甘酒の味が変わってしまうポイントがあります。

濃縮甘酒の作り方、ちょっとしたポイント

薄め具合

基本は倍薄めです。これは先ほどの簡単すぎるレシピ作り方で計量した感覚を覚えておられたら、それが基本の薄め方です。

1枚目の画像が薄める目の原液の甘酒です。それと同量の水で薄めたのが2枚目の画像です。

甘酒を加熱する

実は冬の寒い時期は温めて飲むことが多いので倍薄めの甘酒がちょうどいい感じです。しかし、夏場に冷やして飲む場合は倍薄めでは濃いと感じます。暑いのであっさり甘酒を飲みたいと思うからですが、冷やすことによって粘度が上がってしまうので、のど越しが悪くなります。

倍よりも気持ち多めに薄めることで、のど越しのいい美味しい甘酒が作れます。

しかし、「それでは甘さが弱くなる」と思われた方は、後述の加熱時間で少しカバーできます。

濃縮甘酒の加熱時間

簡単レシピでは加熱時間 5分 と言いましたが、実は加熱時間が長いほど甘酒は甘くなります。

3分よりも5分、5分よりも10分加熱するほうが甘さが増すのです。

逆に考えれば、あっさり甘酒を飲みたい方は加熱時間を短く、甘く香りが強い甘酒を飲みたい方は長く、と好みに合わせて調整すれば違った甘酒が楽しめます。

夏の冷やし甘酒は薄めに作って加熱時間を長めにとれば、のど越しはあっさり甘さ強めの甘酒ができます。

濃縮甘酒のメリット

好みに合わせて微調整ができる

スーパーには沢山の甘酒商品が売っていますが、「米麹の製法」「加熱か非加熱」「塩が入っている」「添加物が入っている」「薄い濃い」「産地」「パッケージの素材」などなど、自分に合った好みの甘酒を探すのは一苦労。やっと見つけても値段が高くて続けられない(涙)なんてことも…

そんな好みの差も、調理次第では溝が埋められるのが濃縮甘酒です。上記で述べたような調整をすれば好みの甘酒に近づけられるのではないでしょうか。

飲むだけじゃない甘酒

九重味噌の甘酒は非加熱=生の甘酒=酵素、酵母が生きている。
というのが売り文句です。

ゆえに健康志向の高いお客さんが多く、毎日、甘酒を食べておられるそうです。

お話を聞くと、「ヨーグルトに乗せて」「スムージーに入れて」「砂糖の代わりに」とういう飲む以外の使い方をされているお客様が沢山おあられました。

九重味噌の甘酒の糖度は40度ぐらいなので、砂糖98度には全く及ばず砂糖代わりとはいかないようですが、少し甘味をプラスしたいときには十分使えそうです。

我が家では赤だしの味噌汁に少し入れると酸味が弱まり飲みやすくなります。普通の味噌汁などにも合わせられます。他には「甘酒漬け」などもできます。(雑菌には注意)

飲む以外の用途が濃縮甘酒にはあるようです。

濃縮甘酒の作り方、これだけは注意して!

汚い手で触らない

当たり前のことですが、手はキレイに洗い、食器・調理器具もきれいに。
何故、あえてそんなことを注意するかといいますと、

甘酒は雑菌が繁殖しやすい環境だからです。

火入れ(殺菌処理)されている甘酒、火入れしていない生甘酒に関わらず、扱いは清潔にしてください。甘酒はブドウ糖が豊富に含まれていますが、それが雑菌の栄養源になり繁殖しやすい食品です。

なので取扱いには清潔に注意し、使わない分の甘酒はコンロの近くや、常温に放置せず先に冷蔵庫に片づけてしまいましょう。

焦げは台無しに(涙)

甘酒は風味が繊細なので一度でも焦がしてしまうと、焦げの香りにすべて変わってしまいます。

ご家庭で調理される場合にはその心配は少ないですが、例えば町内の地蔵盆や、神社・寺のふるまい甘酒など大量に甘酒を調理する際は注意しましょう。

おわりに

今回は濃縮甘酒の調理作り方のポイントと、取扱い時の注意をご紹介しました。

ブームが来ていますが九重味噌では地元、近江神宮や三井寺をはじめ神社仏閣、自治体、お祭りなどで60年以上の実績があります。

麹蓋(こうじぶた)を使用した手作りの米麹で作る甘酒は大量生産品とは違う風味、甘味がする美味しい甘酒です。よろしければ一度、ご賞味して食べ比べてみても面白いかと思います。

九重味噌の「2倍濃縮・手作り生甘酒」もよろしくお願いいたします。

2倍濃縮の生甘酒もよろしく
Kokonoemiso Blog 著者

有限会社 九重味噌の5代目を務めております。

九重味噌の主人は歴代全員が醸造の勉強をしたことがありません。日々の味噌造りを通じて試行錯誤し、時に協力いただける取引先に教えを請い、五感を使って感じ取った実際の感覚を頼りに、その裏付けと改善を繰り返し、より良い米麹、より美味しい白味噌をめざして頑張っております。

2006年8月入社
取締役、味噌製造、地方営業発送、ホームページ運営を担当

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